転院搬送のご案内

当救命救急センターでは、各専門診療科との協力のもと幅広く重症疾病・外傷患者様を受け入れる体制を整えております。今後、さらに近隣救急病院様との連携を密にしつつ、大阪市や大阪府南部地域の救命救急センターとして、市民の健康と生命を守るという使命を果たしていきたいと考えています。つきましては、貴院での対応が難しい患者様がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

ご相談窓口

病院代表 06-6645-2121

*電話交換にて「救命センター当直者へ、転院搬送の相談」の旨、お伝えください。

※以下の疾患は専門診療科が対応させていただきます。
・脳卒中(06-6645-3117)
・小児科(06-6645-3177)

当センターの対応可能病態

・重症呼吸不全
・急性心不全
・重症出血性ショック
・重症意識障害
・重症急性膵炎
・劇症肝炎
・敗血症などの重篤病態
・Acute Care Surgery領域の緊急手術を要する疾患

大まかな基準につきましてはこちらをご参照ください。

転院手段について
病態によっては、当院ドクターカーにてお迎えにあがることも可能です。お気軽にご相談ください。

 


(参考1 平成29年度にご紹介いただいた重篤症例の内訳)

平成29年度の転院症例87例のうち、厚生労働省が指定している重篤病態に該当する症例は74例、全体の約85%でした。

(参考2 重篤病態基準)

疾病名 基準
病院外心停止 心拍再開例
重症急性冠症候群 切迫心筋梗塞、急性心筋梗塞または緊急冠動脈カテーテル施行例
重症大動脈疾患 大動脈解離もしく大動脈瘤破裂
重症脳血管障害 来院時JCS 100以上または開頭術もしくは血管内手術施行例、あるいはtPA療法施行症例
重症外傷 Max AISが3以上または緊急手術施行例
重症熱傷 Artzの基準による*
重症急性中毒 来院時JCS 100以上または血液浄化療法施行例
重症消化管出血 緊急内視鏡施行例
重症敗血症 感染性SIRSで臓器不全、組織低灌流または低血圧を呈する例
重症体温異常 熱中症または偶発性低体温症で臓器不全を呈する例
特殊感染症 ガス壊疽、壊死性筋膜炎、破傷風等
重症呼吸不全 人工呼吸器管理症例
重症急性心不全 人工呼吸器管理症例もしくはSwan-Ganzカテーテル、PCPSまたはIABP使用症例
重症出血性ショック 24時間以内に10単位以上の輸血必要例
重症意識障害 JCS 100以上が24時間以上持続
重篤な肝不全 血漿交換または血液浄化療法施行例
重篤な急性腎不全 血液浄化療法施行例
その他の重症病態 重症膵炎、内分泌クリーゼ、溶血性尿毒症性症候群などで持続動注療法、血漿交換または手術療法を実施した症例

*Artzの基準による救命センター適応
・Ⅱ度熱傷で体表面積30%以上もしくはⅢ度熱傷で体表面積10%以上
・顔面・手足の熱傷
・気道熱傷、電撃傷、化学熱傷
・軟部組織の損傷、骨折を伴うもの