■教授からのメッセージ
救急医療を通じて、人格、能力ともに優れ、専門性にとらわれず、全人的医療を展開できる医師を育成することで、社会に貢献することを目指しています。
最近の救急医療を取り巻く環境は極めて厳しい状況にあります。救急医が不足するなかで、多くの病院が救急診療から撤退し、傷病者の受け入れ困難が大きな社会問題となっています。その結果、救急患者が十分な医療を受けられないまま不幸な転帰に陥るといったことが生じています。国民皆保険のもと世界で最も医療が身近にあると言われる我が国において、事故や急病で緊急の医療を必要とする人たちがその恩恵を享受できていないのです。 医師という専門職を目指した者であれば、「目の前にいる患者を手当てしたい」という思いは必ずもっています。我々救急医はその純粋な思いを日々実行している専門家集団です。昼夜を問わず患者の診療に携わるだけでなく、災害の現場にも多くの救急医がいち早く入って活動していることからも、そのことは明らかです。医育機関である大学医学部の救急医学教室として、このような熱意のある優秀な救急医を数多く育成することが、当教室の責務であると考えています。当教室が実践する研究や教育は、まさに社会に貢献できる優れた救急医を養成することを目指して行っているものです。 専門医指向が進むなかで、これからの医師には全人的医療を行える能力が求められています。このため、初期臨床研修制度のなかでも救急医療は基本科目と位置づけられ、すべての医師が経験することとされています。当教室では、”医の原点”である救急医療を通じて、人格、能力ともに優れ、専門性にとらわれず、全人的医療を展開できる医師を育成することで、社会に貢献することを目指しています。
救急医学 教授 溝端 康光
■医師募集
当科では救命救急医療や集中治療、災害医療に興味を持つ医師を広く募集しています。
卒後3年目で初めて進路を決定する若い医師のみならず、すでに専門医としての経験を積んだ医師を対象にした様々な研修プログラムを用意しています。
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救命救急は自分の時間も持てないほど忙しいという話を時々聞きますが、それは全くの誤解です。当科では診療体制をチーム制としており、それぞれの医師のonとoffを明確にしています。On dutyでは重症救急患者の診療や研究、教育に没頭し、off dutyでは自分自身や家族との時間を大切にするといった充実した研修生活を送ることができます。
また「SR会」の設立により、若手医師の教育も充実しています。
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救急医療に興味を持たれている方は、是非ご連絡ください。見学等も随時受け付けています。
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